「コロナ疎開」で首都圏の中古住宅に問い合わせ急増!
2020年5月8日付の「日経ビジネス電子版」の記事に「コロナ疎開」、首都圈の中古住宅に問い合わせ急増というものがありました。
内容としては下記のようもの。
- 都市部を中心に新型コロナの感染者が増加したことから、人口の少ない地域の物件が見直されている。 また、 在宅勤務の広がりで、太平洋を望みながら仕事スペースを確保できるというセカンドハウスを求めるニーズもある。
- 東京湾アクアラインなどを利用すれば都内にも出やすいことから「千葉県の物件の人気が急に高くなっており、一番人気は南房総市で、富津市や館山市、勝浦市、いすみ市の物件にも照会が多い。物件に求められる条件は主に3つ。「オーシャンビュー」、「広い敷地」、「安定した再販価格」。
- 不動産価格が高い都心ではカツカツの生活スペースしか確保できないので、在宅勤務に窮屈さを感じた人たちが千葉や神奈川にセカンドハウスを求める動きが広がったようだ。
- 問い合わせがあった物件を見ると、2000 万~3000万円、3000万~4000万円といった価格帯が
多い。
このサイトでも書きましたが、まさに新型コロナウィルスが働き方を変え、住む場所の選択肢を広げていると言えます。
(ご参考)
「コロナがもたらす働き方改革が、住む場所の選択肢を広げる」
私の知人もついに動き出した!
私が以前勤めていた会社の同僚は、都心での窮屈な生活から脱出して、ゴルフ場が多い千葉県に畑付きの中古の戸建てを買って、そこで採れたものを食べながら暮らしたいと考えていました。
しかし、会社が都心部にあるので、毎日車でアクアラインを渡って出社というのは高速代と駐車場代が嵩んでしまうし、そもそも 在宅動務という勤務体制について周囲の理解が得られるのかが分からないので、現実的ではないと諦めていました。
しかし、今回の新型コロナウィルスの流行による外出自粛の結果、在宅勤務での就労が問題なく、2週間に1回ぐらい出社をすれば十分に仕事がになせることが確認されましたので、いよいよ千葉への移住をリアルに計画しているそうです。 (外出自粛要請が撤回されたら、物件見学に行こうと考えているとのことです)。
ちなみに、この人は現在都心にファミリータイプのマンションを保有しているので、これを売却して資金を作り、そのお金で千葉に畑付きの中古の戸建てを買い、余った資金で都心に投資用のワンルームマンションを購入する予定だそうです。
都心に投資用のマンションを購入する理由としては、将来の年金の足しにする予定だそうで、「長生きをしてしまっても困窮せずに生きる為の準備」であると語っていました。
私自身は都心が好きなので、 今のところ生活拠点を都心から移すということは考えていないのですが、確かに2拠点生活というのは、ストレスも溜まらなそうで良いアイディアだなと思います。
もちろん、2拠点を持つということは固定資産税や水道光熟費などのコストがかかることになるので、コスト負担が大きいと感じるのであれば、Airbnb などに出して物件にコスト分ぐらいの収益を上げてもらっても良いかもしれません。(この場合、お客さんが来てくれるような立地を選ぶ必要がありますが。)
私なら、どこを選ぶのだろうか?
正直なところ、あまり都心を離れるという想定をしたことが無いので、 バッと「ここが良い!」という場所は思いつかないのですが、頭に浮かぶところとしては、新宿から中央線で1時間半ぐらいの山梨県の勝沼ぶどう郷、石和温泉あたりでしょうか。
横浜で育ったので、海や港には思い入れがあるのですが、津波が怖いので今は海よりも山を選ぶかもしれません。もっとも、山には山の大変さがあると思うので、どちらが良いかは一概には言えません。
いづれにしても、在宅勤務の普及によって、住まいの選択肢が広がってきていることは事実だと思いますので、この流れが加速することで、多くの人が不動産に興味をもってくれるといいなと思っています。私は不動産業界の人ではないので、 ピジネス的なメリットは無いのですが、同じ趣味とか興味をもってくれる人が増えると単純に嬉しいなと思っています。
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