プラウド神田駿河台-勝手に評価 7点
項目 | 10段階評価 | 加重 | 評価 |
立地 | 8 | 30% | 2.4 |
生活利便性 | 8 | 30% | 2.4 |
築年数 | 10 | 15% | 1.5 |
建物の特性 | 4 | 15% | 0.6 |
独断による調整 | 4 | 10% | 0.4 |
評価 | 7 |
私にとって思い出深い御茶ノ水
私が「御茶ノ水」と聞いて頭に思い浮かべるのは「無数の楽器店」です。私が横浜在住の中学生だった頃はちょうどバンドブームの時代で、友達同士でバンドを組もうと言うことになりました。友人の一人が「バンドマンが楽器を買うなら御茶ノ水だ」と先輩から聞いてきたので、横浜にも楽器店はたくさんあるにも関わらず、わざわざ御茶ノ水まで楽器を買いにいきました。私はボーカルだったので特に楽器は必要なかったのですが、氷室京介も実はギターが上手いと聞き、それならばと私もギターを買いに行きました。詳細は忘れてしまいましたが、4軒ぐらい楽器店を見て回り、初心者にもとても親切に接してくれた店長さんがいるお店で、フェンダーのギターとアンプを買ったように記憶しています。そんな経験から御茶ノ水にはドキドキしながら楽器店を巡った思い出がありますので今でもかなり好きな街となっています。
とはいえ、初めて組んだバンドはスタジオ練習を1回して解散・・・いや自然消滅してしまいました。メンバー達はとにかく練習が嫌いだったので、スタジオでコードの押さえ方の練習をしている状況だったのです。その結果、ボーカルの私は「ほぼアカペラ」で歌っているという状況でした。さすがに、あまりの弾けなさに悪いと思ったのか、その後メンバー達がスタジオ練習をやろうと言ってくることはなく、友達関係は続いていたものの、「バンドの話はしない」という暗黙の了解がありました。「ライブハウス武道館へようこそ!」というヒムロックの名フレーズを口にすることを夢見た私たちのバンドは最初の一歩で挫折したのです。でも、公式な解散理由はあくまで「音楽性の違い」ということにしています(笑)。
御茶ノ水という街は大好きなのですが、この物件のコンセプトはどうなのだろうか。
父親である今の私にとって、御茶ノ水はもはや楽器店の街ではなく、「塾の集積地」というイメージが強いです。駿河台という地名から推測できるとおり、駿台予備校の本拠地であることは言うに及ばず、ほとんどの大手進学塾が御茶ノ水校でトップレベルのコースを設置しており、まさに御茶ノ水を制する塾は受験界を制すると言った具合に力を入れております。
私の娘も土・日は御茶ノ水の塾に通っていますので、送り迎えのついでに私も御茶ノ水付近をお散歩することが多いのですが、本当に何でもそろっている街です。学習塾だけではなく、順天堂大学医学部、東京医科歯科大学、明治大学、日本大学、山の上ホテル、無数の飲食店、本屋さん、スーパー、10分圏内に神田明神、湯島天神、スポーツ用品店や古本街もあります。そして道路がキレイに整備されているので、街並みが明るく、住む心地も良いのではないかと思います。
そんな超利便性の高い立地にできるのが、プラウド神田駿河台なのです。この物件は野村不動産のプラウドシリーズであることから、物件自体がしっかりとしたものであると思われるのですが、その上建設を手掛けるのが竹中工務店ということからも、この物件が相当ハイスペックな仕上がりになることが容易に想像できます。従って、立地の良さに加えて、物件そのものの魅力にも多いに期待ができると思います。
しかし、2点ほど気になる点があります。
- 定期地上権であること
- 鉄筋コンクリートに「木」というコンセプトを持ち込むリスク
1の「定期地上権であること」というのは、建物だけを所有して土地は一定期間地主からお金を払って借りるという所有形態です。従って資産性の観点からは私は少し敬遠してしまいます。
もちろん、土地の所有がないということはその分安く買えるので、予算制約がありながらも御茶ノ水という素晴らしい立地に住みたいと思う方にとっては良いのかもしれません。しかし・・・それなら賃貸でも良いのではないかと思ってしまいます。自然災害などで建物に万が一のことがあったとしても賃貸であれば修復の責任は自分には全くないのでリスクは回避することができます。
2については、竹中工務店が係っている時点で酷いことにはならないとは思うのですが、マンションのデザインを見る限り、「木」を前面に押し出すほど鉄筋コンクリートと「木」の融合がされているとも思えないですし、むしろ「鉄筋コンクリートの所々に不自然な感じで「木」が嵌め込まれてしまっている」という印象です。
こちらも受け取り方は個人によって違うと思いますが、個人的には定期地上権のこのマンションを少しでも特徴あるものにする為に、野村不動産の企画チームが頭を悩ませた末に生み出した苦肉の策であるように感じてしまいます。
うーーん。
各住戸の広さは48㎡~78㎡ぐらいとなっておりますが、仮に定期地上権にあまり魅力を感じない私が78㎡の住戸を買うとしたら9000万円ぐらいでしょうか。(野村の方は悲しむでしょうね。。。)
ちなみに、物件のすぐそばにある山の上ホテルのてんぷらは絶品です。てんぷらが好きな方なら絶対に絶賛する味だと思います。
コメント