民泊ビジネスが直面している状況は厳しいが、不動産投資に興味がある人にはチャンス!

不動産投資のチャンス
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政府の訪日観光客を年4000万人にするという目標に電光石火で対応した知人。

私の知人で、政府の「訪日観光客を倍増させる」という計画を聞いて、すぐさま安い中古マ
ンションを7室ほどローンで買って、リフォームを行い、民泊に乗り出した人がいまし
た。ローンとは言え、部屋が宿泊費用という収益を生み出してくれ、その収益でロー
ンを返済できるので自分の持ち出しは0。さらにお客さんの利用状況によっては利益がで
るという計画でした。

7部屋の場所は、上野と浅草の間のような場所と、 新大久保のいずれかにありました。私はどちらの立地についてもあまり知らないので、なぜこの二つの場所を選んだのかを聞いたところ、アジア圏からの観光客の多くが好む場所だそうで、その理由としては・・・

①どちらも宿泊費用が安く、空港へのアクセスが良いということ。(上野付近からは羽田や成田に空港リムジンバスとスカイライナーが、新大久保は歩いて 10分ほどで新宿駅に着くので、そこからは羽田や成田に空港リムジンバスや成田エキスプレスが出ています。)

②どちらも、安く日本製品を仕入れるのにお手軽な場所ということだそうです。

言われてみれば、ここ5年間ぐらいの間に香港・中国・シンガボール・オーストラリア辺り
から数十人という私の知人が日本旅行に来ましたが、彼らはほぼ全員がホテルなどには泊
まらず、Airbnbを使って宿泊先を探していました。民泊の宿が見つからずにホテルに泊まらなくてはならない時などは、 それがかなり安いビジネスホテルであっても、がっかりしていたのを覚えています。 (ちなみに彼らは決してお金がないわけではなく、各国の水準からするとむしろ高給取りの部類に入る人たちだと思います。)

つまり、海外旅行に行くとどんなホテルのどんな部屋に宿泊するかを重視する日本人とは
旅の仕方が全然違うのです。

そんなアジア圏から訪れる訪日観光客の需要が分かっている私の知人は、それを計算に入れて上野エリアと新大久保エリアに民泊用の部屋を準備し、リフォームが完了した部屋から順次貸し出しを始めました。


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しかし、思わぬところに落とし穴が

3年間は極めて順調で、どの部屋もほぼ空室が無い状況でした。7室を買うために利用し
たローンを毎月返済しても、毎月10万円ぐらいブラスになるほどの順調さだったそうです。
オリンピックが終わると、需要が枯渇するのではないか言われておりましたが、他国のオリンピック後の観光客の動向をみても、オリンピックが終わった後もそれほど観光客数に影響はないことが分かっていることから、全く心配はしておりませんでした。

しかし…今回の新型コロナウィルスは完全に想定していなかったものでした。
たとえば、東京で直下型の地震などがあったとしても、ボランティアの方や東京に親族がいる方などが東京に来て民泊施設を利用することも考えられたのですが、まさか今回のように東京に人が全く来なくなるという状況は完全に想定の範囲を超えた状況だったようです。

知人はかなり慎重な人間であることから、大抵の困難には備えている人間なのですが、さすがに今回のケースは想定していなかったとのことです。

この2か月は収益がほぼ0ですが、それでもローンの返済はやってくるので、ここ2か月で既に 100 万円程度の持ち出しが発生したそうです。知人はお金がある人なので、すぐにローン返済に困るという状況ではありませんが、このまま行くと3年間で貯め込んだ利益は全て吐き出すことになりそうだとのことです。

不動産投資に興味がある人にとってはチャンスかもしれない。

民泊の為に中古不動産物件を買ってAirbnb などで貸出しをしてきた人の中には、収益0が続くと、物件を手放さなくてはならない人も出てくると思います。

このような人の中にはできるだけ早く手放さなくては破産してしまうという人もいるかと思うので、安くで市場に供給される物件が出てくると思われます。

不動産投資に興味がある人にとって、この状況はチャンスかもしれません。
安く買って、民泊ビジネスをしても良いと思いますが、当面の間は訪日観光客の動向が読め
ないので、定期借家として貸し出しても良いと思います。
やがて、訪日観光客が戻ってきたら、民泊用として使っても良いですし、市場の状況によっては売却をしてキャピタルゲインを狙っても良いと思います。

いづれにしても不動産投資に興味がある人にとってはかなりのチャンスになるはずですので、中古物件を取り扱っている不動産屋さんなどにコンタクトをしてみてください。

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