(番外編)住宅ローン金利が最低水準になっている。今こそマンションを買うべきか?

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金利が上下すると、どんな影響があるのか。

ニュースで住宅ローンの金利がまた下がったと報道をしていました。

非常に簡単に言うと・・・金利が下がると、毎月のローン返済額が減り&総返済額が減ります。逆に金利がが上がると毎月の支払い額は増え&総返済額は増えます。

マンション購入者にとっては、金利が下がるとメリットがあり、金利が上がるとデメリットがあると一般的にはよく言われます。

では、金利が下がると本当にマンション購入者にとってメリットがあるのかというと、短期的にはそうなのかもしれませんが、長期的には微妙なところです。

もちろん、住宅ローンの支払いという面ではメリットと言えますが、金利が下がっている状況というのは、経済があまりうまくいっていない時に発生します。国が「金利を下げるので、投資や消費をたくさんしてください!一緒に経済を盛り上げましょう!」という政策を取るからです。

良いことのように思われますが、金利が下がると銀行や証券会社は収益が減ってしまうので、リスクが高めの中小企業や個人に対しての審査は厳しくなり、ローンがなかなか借りられないという人が多くなってきます。つまりプラスもマイナスもあるということです。

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今後の展望はどんなものか。

もちろん、不動産会社は「史上最低金利の今こそ物件購入のチャンス!」と盛り上げます。物件を売って収益をあげなくてはならないので当然の行動です。

また、周囲にいる金利の専門家に意見を聞いても、国際社会の動向やそれに影響を受ける国内景気の状況などを考えると、よほどの景気上昇要因が出てこない限りは、世界的な低金利傾向は続くだろうと言います。

しかし、ここで重要なのは、いくら金利の専門家でも1年後や2年後の金利予測はできたとしても、10年後、20年後、一般的な住宅ローンの最長期間である35年後金利水準など予想できないということです。

結局はその物件をどれぐらい「気に入っているか・欲しいのか」ということ

つまり、現代においては金利は世界の経済動向で上下することが多いので、私たちがどんなに念じても、祈っても、政府に圧力をかけても、好むと好まざるとに係らず上下するものなのです。従って、金利が安いから物件を買う、金利が高いから止めておくというのは、実は長期的には意味をなさない議論なのです。

もちろん、自分自身がどの程度の金利上昇に耐えられるのかを把握することや、変動金利にするのか固定金利にするのかなどは考えなくてはなりませんが、それは「今の金利水準が低いのか高いのか」という問題ではなく、「金利がいくらまで上昇したら黄色信号で、どこまで上昇したら赤信号なのか」というリスク許容範囲を知るということが重要なのです。

そして、その許容範囲は「買おうとしている物件がどれぐらい気に入っているのか・欲しいのか」ということに左右されます。

例えば、物件自体はあまり満足していないけども立地が気に入っている物件と、物件も立地も満足している物件を比較した場合、前者よりも後者の方が「多少、生活が苦しくても気に入っているし我慢できるね」となり、金利上昇への許容レベルも広いものとなります。

つまり、ここで言いたいのは「物件を購入する時はその時の金利はあまり気にしない」ということです。

不動産屋さんのセールストークに乗せられて「今を逃すと損をする!」という気持ちになってしまわないようにご注意を。

そもそも良い物件を取り扱っている自信がある不動産屋さんは、必要以上に今の金利状況をセールスポイントにしてきません!頭の片隅においておくと不動産屋さんのクオリティーを計る基準になると思います。

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