野球における「投手」の背負う負担の大きさはすごい。

野球
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私は小学校の低学年から中学校の2年生まで軟式野球をやっていたのですが、ずっと思ってきたことがあります。

それは「野球において勝敗を決める要因の8割ぐらいはピッチャーにかかっている」ということです。

もちろん、ピッチャーが全然ダメでも、その分バッターがバカスカ打ってくれれば勝てるのですが、ピッチャーが全然ダメなチームにバカスカ打つバッターはそうそういないものです。

逆にバッターが全然だめでも、ピッチャーが素晴らしければ勝てる可能性はあります。もっとも、素晴らしいピッチャーがいるチームのバッターが全然ダメという状況はなかなかないものですが。。。

「野球はチームスポーツなので、勝敗はみんなで掴み取るものだ」的なコメントを聞くことがありますが、1試合に100球とかを投げているにも関わらず、打たれると「ボールが甘いコースに入りましたね。完全な失投ですね」などとボロクソに言われるピッチャーと、「今日は4打数0安打で打てなかったし、ボールが飛んでこなかった。でも、勝ててよかった。明日頑張ります」と言う状況がありえる外野手の背負っているものが同じなハズがないのです。

こんなに一つのポジションに試合の勝敗を委ねるスポーツが他にあるのかなと考えてみると、サッカーのPKの時のキーパー、アイスホッケーのPSの時のゴーリーのような特殊な状況下に限られ、普段から常に勝負の行方を委ねられるような大きな負担を強いられるのは野球のピッチャーぐらいなのではないでしょうか。(あ、ソフトボールもありますね。)

そんな重責を担うピッチャーに「特別感」を感じてもらうためにも、せめて呼び方だけでも変えてはどうでしょう?

「ナイン」という「横並び」な呼び方は止めて、「ピッチャーと愉快な仲間たち」とか「ピッチャーとその一味」、「ピッチャー等」とかどうですかね。

甲子園などの実況で「ピッチャーとの一味がグランドに散ります」とか「ピッチャ―と愉快な仲間たちが校歌斉唱です」とか言われれば、きっとピッチャーの苦労も報われるはずです。

これがおかしいと思うのであれば、他にももっと根本的な解決方法があります。

それはバッティング同様にピッチャーも順番で変わるというものです。まるでバレーボールのように守備位置を全員がローテーションでズレていくのです。

このようなルールに変更をすれば、胸を張って「チーム・スポーツ」と声高に叫ぶことができる上、「ナイン」と呼ぶにふさわしい状況になります。

もっとも、この制度の弊害は、ピッチングが苦手な人が四死球を連発したり、打たれまくったりするので、スコアはラグビーのような点数(36対24みたいな)になり、試合時間も今の倍ぐらいかかることになるかもしれません。ビールの売上は増えますが、きっと人気は凋落することでしょう。。。

まぁ、試行錯誤の末に今の形になっているんだろうな。

それにしても、人生においてこんなに「ピッチャー」と言う言葉を文字にしたのは初めてだし、今後の人生で二度とないだろうな。ふふふ。貴重な体験をしました。

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