やはり「学び」は楽しいものです。
東京理科大学が行っている講座で「アイデアを出すための技術」という全3回の講座の1回目を受けてきました。
授業の細かい内容は実際に受講をして頂くのが良いと思いますし、私もまだちょっと触れただけなので語れないのですが、クリエティブディレクターの仁藤安久さんから、アイデアの発想法(出し方)、強いアイデアの作り方、人を巻き込む(動かす)アイデアと言ったものを学ぶことを目的とする講座です。
第一回目はアイデアの出し方について学びました。例えば何か課題・問題があり、その解決策を見出さないといけない場合、まずは原因を様々な角度から考えること。そしてそれを挙げるにはカテゴリーから考えると良いということでした。
問題の原因を探る
例えば、従業員が定着しない会社があった場合、なぜ従業員が定着しないのかという原因を取っ払って考えてみる。
待遇面等からの原因:給料が安い、労働時間が長い、休み時間が短すぎる、社員食堂の味が悪い、社食が高い、社員食堂がない上に会社の周囲にお店がない、昇進プロセスが見えない、上司の能力が低いと感じる、仕事のやり方を教えてくれる人がいない、仕事のやり方を押し付けてくる、朝が早い、設備が古すぎる、スマホ禁止などの時代にあっていない規則がある、社員研修がない、社員研修が多すぎる、転勤が多すぎる・・・など。
業界的な原因:時代遅れの業界、業界慣習がお互いの足を引っ張っている、業界団体が強すぎて新しいことができない、業界が特殊すぎてつぶしが効かなくなってしまう・・・など。
生活面からの原因:会社行事が多すぎる、会社の飲み会が多すぎる、会社のイベントが少なすぎる、全寮制が強制されている、社食の味が酷い、社食が高い、やたらLGBTの啓蒙がされる、先輩が面倒を見過ぎてウザったい、ラインのグループへの加入を強要される、結婚などに対するプレッシャーが大きい・・・など。
頭に浮かぶ一般的なものを挙げてみましたが、もう少し掘り下げればもっとたくさん出てくると思います。この時に大事なのは、これは解決できないなと思うものもダメと決めずにリストアップすることだそうです。
そして原因が出そろったら、それぞれの解決策を考えていきます。この時もやはり現実的に無理といったことを考えずに考えられるものをどんどん書いていくのです。
解決策をリストアップして検証する
例えば、給料が安いということであれば、解決策として「給料を今の倍出す」というものもアリかもしれません。ほかにも会社行事が多すぎるというものに対しては「会社行事、全廃止」というのも一つの解決策です。
そのようにしてリストアップした解決策を順番に検証していきます。例えば、給料を倍出すという案については、一見突飛に見えるかもしれませんが、もしかしたら、若手から不評の寮、社食、会社イベントを廃止したら「倍」まではいかなくてもかなり給料自体は増やすことができるかもしれませんので、廃止案を社内の若手に提示しても良いかもしれません。
このようにすれば、これまで自分達が認識してなかった、寮、社食、会社イベントの実際のメリットを実感して、ありがたみを感じるようになるかもしれませんし、もし必要がないとなれば、撤廃してしまえば、「従業員の意向」を大切にする会社であると示すことができて、従業員定着に繋がると考えられます。
もちろん、上記は一般的な事例なのですが、一般的に思われている原因や解決方法に囚われず、色々なアイデアを出したことによって見えてくる問題の解決方法があるんだなと痛感しています。
個人的にアイデアを出すのが難しいなと思っていたので、今回学んだ、「枠にとらわれずに、考えられる原因をカテゴリー別にリストアップし、解決策も同様にリアリティー関係なしにリストアップしてみる」ということを普段の仕事や生活でも練習してみたいと思っています。
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